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ナチ ヒカル
NACHI HIKARU
名知 ひかる 所属 朝日大学 保健医療学部救急救命学科 総合医科学講座 職種 准教授 |
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| 発表年月日 | 2022/10/28 |
| 発表テーマ | 上下顎骨骨切り術中に経鼻栄養チューブが損傷された1症例 |
| 会議名 | 第50回日本歯科麻酔学会総会・学術集会 |
| 主催者 | 日本歯科麻酔学会 |
| 学会区分 | 全国学会 |
| 発表形式 | ポスター |
| 単独共同区分 | 共同 |
| 開催地名 | 東京都 |
| 開催期間 | 2022/10/27~2022/10/29 |
| 発表者・共同発表者 | 鵜飼 哲, 名知 ひかる, 上野 高広, 下畑 敬子, 若松 正樹, 村松 泰徳, 智原 栄一 |
| 概要 | 口腔外科手術の麻酔管理において,手術操作を原因とする経鼻気管チューブ損傷の報告は散見されるが,経鼻栄養チューブ(以下胃管)の損傷は国内において報告はない.今回,顎変形症の手術終了時に発見しえた胃管の損傷を経験したので報告する.胃管を不完全または完全に損傷した際,注入物による誤嚥性肺炎や切離された胃管の誤飲の可能性がある.LeFort Ⅰ型骨切り術では,術野に鼻腔が含まれ骨ノミや切削器具による経鼻的に挿入されたチューブ損傷の可能性が高い手術である.今回われわれが経験した症例においても鼻中隔や鼻腔側壁の骨切り中に骨ノミによって損傷が起きた可能性が高く,その対策方法について検討した.鼻腔の長さはおおよそ 6.5 cm~7.5 cm と言われており,おおよそ鼻孔から 10 cm 以内の範囲で経鼻的に挿入した胃管の損傷が起きる可能が高いと推測できる.通常より 10 cm 深めに胃管を留置し術後エックス線写真で確認する前に 10 cm 引き抜くことで,胃管損傷の有無が確認できると考えられる. |