ショウジ ナオト
SHOJI NAOTO
庄司 直人 所属 朝日大学 保健医療学部健康スポーツ科学科 健康体力科学 職種 教授 |
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発表年月日 | 2013/11 |
発表テーマ | 自転車運転者の不安全行動を引き起こす心理的要因に関する研究―政令指定都市の事故およびヒヤリ・ハットレポートからのアプローチ― |
会議名 | 第42回人類働態学会東日本地方会 |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 武蔵野大学 |
発表者・共同発表者 | 庄司直人、中山貴太、芳地泰幸、藤井啓嗣、川田裕次郎、水野基樹、北村薫 |
概要 | 文部科学省の科学研究費補助金(基盤研究B)の採択研究課題である「安全な自転車利用促進を目指す循環型社会の新しい交通システム構築のための基礎研究」の一環として行われた。千葉市・横浜市・大阪市などの政令指定都市での街頭アンケート調査によって得た自転車事故およびヒヤリ・ハットレポートを、経営学の分野で予測可能な危機を回避するために有効とされる「認識・優先・動員モデル」を援用し検証した。その結果、108件のヒヤリ・ハットのうち、回避不可能であったと認知されるものは僅か11件であり、97件は予見可能であったことが示された。予見可能な事故およびヒヤリハット97件のうち、59件では効果的な予防措置が取られ、38件では予見可能であったが、認識・優先・動員のどこかに問題のある不安全行動があったことが示された。また、視認性や目的地付近などの特定環境下で、時間的切迫感、慢心に近い感覚が不安全行動を誘発することが明らかとなり、今後の交通社会インフラの整備に対する有用なエビデンスが示された。 |