ナチ ヒカル   NACHI HIKARU
  名知 ひかる
   所属   朝日大学  保健医療学部救急救命学科 総合医科学講座
   職種   准教授
発表年月日 2024/12/06
発表テーマ リンパ球刺激試験や好塩基球活性化試験では判明し なかったが、アナフィラキシーによる心停止の被疑 薬がフサン®と考えられた1例
会議名 日本蘇生学会第43回大会
主催者 日本蘇生学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
開催地名 埼玉県さいたま市
開催期間 2024/12/06~2024/12/07
発表者・共同発表者 名知 ひかる,若松 正樹,川口 智則,山本 順一郎
概要 ナファモスタットメシル酸(NM)は出血傾向のある透析患者にヘパリンの代替薬として汎用されている。今回、血液透析開始直後にNMを主因薬と疑うアナフィラキシーにより心停止に至るも後遺症なく社会復帰し得た症例を経験したので報告する。】NMの副作用としてアナフィラキシーはよく知られているが、心停止まで至る報告は少ない。患者の80〜90%に出現する皮膚兆候はアナフィラキシーの診断に有用であるが、本症例のように急激に心停止に移行する重症例では認めないことがある。また、過去に複数回NMを用いた透析が問題なく施行できたあとにもアナフィラキシーを発症した報告もある。現在、NMにおける特異的IgE抗体測定は困難であり、BATの感度・特異度も不明であることから、NMのアナフィラキシー発症は予測困難であり、使用時にはその可能性を常に念頭に置いた観察管理が肝要と考えられた。