ナチ ヒカル   NACHI HIKARU
  名知 ひかる
   所属   朝日大学  保健医療学部救急救命学科 総合医科学講座
   職種   准教授
発表年月日 2025/07/19
発表テーマ AceScopeを用いて気道確保を行った咀嚼筋腱・腱膜過形成症の1例
会議名 第59回中部歯科麻酔研究会
主催者 中部歯科麻酔研究会
学会区分 地方学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
開催地名 愛知県豊橋市
開催期間 2025/07/19
発表者・共同発表者 名知ひかる,若松正樹,上野高広,下畑敬子
概要 咀嚼筋腱・腱膜過形成症は咬筋や側頭筋などの腱・腱膜の過成長のため開口障害を呈する疾患である.症例は36歳,男性.術前の最大開口量は19mmであった.麻酔経過は,バイトブロックの挿入下にプロポフォール,レミフェンタニルで導入後,マスク換気可能を確認しロクロニウムを投与した.バイトブロックにて保持された空隙からAceScope・E3AceBladeを用いて気管挿管を試みた.喉頭展開は容易であったが,開口制限のため異物除去鉗子では気管チューブの声門への誘導は困難であり,頭位を変えることで経鼻気管挿管することができた.麻酔維持はAOS,レミフェンタニル,フェンタニルで行った.手術終了後スガマデクスにより筋弛緩を拮抗し,十分な自発呼吸の回復を確認して抜管した.バイトブロックを挿入した状態で麻酔導入を行うことで,入眠後もAceScope挿入可能な開口量の維持が容易となり安全な麻酔管理に繋がった.