ムラマツ ヤスノリ   MURAMATSU YASUNORI
  村松 泰徳
   所属   朝日大学  歯学部 口腔病態医療学講座 口腔外科学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   教授
発表年月日 2021/11/13
発表テーマ 再発舌癌術後に急性呼吸促迫症候群を発症した1例
会議名 第66回日本口腔外科学会学術総会・学術大会
主催者 日本口腔外科学会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
国名 日本
開催地名 千葉県幕張メッセ国際会議場
開催期間 2121/11/12~2121/11/14
発表者・共同発表者 江原 雄一、長繩 鋼亮、鵜飼 哲、安田 雅基、島村 佳明、松下 貴裕、高橋 萌、渡邉 一弘、住友 伸一郎、村松 泰徳
概要 急性呼吸促迫症候群(ARDS)は、基礎疾患,危険因子が存在した上で生じる急性発症のびまん性炎症性肺障害と考えられ、死亡率の高い症候群で、今回われわれは舌癌再発症例で術後にARDSを発症した1例を報告した。
患者は64歳、男性。既往歴はアルコール性肝炎で、喫煙歴は40本/日(40年)であった。2006年11月に当院で左舌癌(SCC)に対し、舌部分切除術を行った。2010年5月まで経過観察していたが受診が途絶え、2020年10月頃より左舌縁部に腫瘤を自覚。その後、腫瘤の拡大、疼痛、経口摂取障害を認めるようになり、2020年12月に当院受診。精査にて左舌癌術後再発(SCC T3N0M0)と診断した.なお、術前CTにて間質性肺炎の指摘があった。同月に舌亜全摘出術、左頸部郭清術、前腕皮弁再建術、気管切開術を行った。術後6日目に発熱(38.8℃)ならびに酸素化の低下(SpO2:90% 8L/min FiO2:35%)を認めた。その後さらに酸素化低下し術後10日目にはP/F比は50.7mmHgで、呼吸器内科に対診したところ、CTならびに胸部X線上でも両側びまん性浸潤影認めARDSの診断となった。副腎皮質ステロイド薬ならびにシベレスタッドナトリウム投与、人工呼吸器管理等にてP/F比は237.0mmHgに改善した.