ヒラタ ケンイチ   HIRATA KENICHI
  平田 健一
   所属   朝日大学  大学 教育職員
   職種   教授
発表年月日 1998/07/11
発表テーマ Nd:YAGレーザーの初期齲蝕抑制効果
会議名 第12回日本レーザー医学会東海地方会
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 河野 哲,岡 泰弘,李 月,中嶋正人,平田健一,関根一郎
概要 エナメル質表面がレーザー照射により耐酸性を獲得することは多くの基礎的研究により立証されている。そこで今回、臨床で成人に認められる初期齲蝕を対象に、Nd:YAGレーザーの初期齲蝕進行阻止効果について検討している。
 照射対象とした初期齲蝕はエナメル質白斑、および C0〜C1 の小窩裂溝齲蝕、計57歯で、エナメル質白斑には直径400μmのファイバーを用い、照射距離 2 mm、照射出力 50mJ/p、20 ppsで照射した。また、小窩裂溝齲蝕には直径200μmのファイバーを用い、30mJ/p、20ppsで接触照射を行った。
 その結果、小窩裂溝齲蝕に対するレーザー照射の有効性は著効が11.5%、有効が80.8%、無効7.7%であった。また、エナメル質白斑に対しては有効が93.5%、無効6.5%であった。これらのことから、成人に認められる初期齲蝕の進行阻止に、Nd:YAGレーザー照射の有用性が認められる事を報告している。