ゴトウ タカシ   GOTO TAKASHI
  後藤 隆志
   所属   朝日大学  歯学部 口腔病態医療学講座 歯科麻酔学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   准教授
発表年月日 2024/11/21
発表テーマ レミマゾラムを用いた静脈内鎮静法の有用性に関する探索的臨床研究:単回投与および持続投与漸増試験
会議名 日本臨床麻酔学会 第44回大会
主催者 日本臨床麻酔学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
国名 日本
開催地名 東京都新宿区
開催期間 2024/11/21~2024/11/23
発表者・共同発表者 後藤隆志,小鹿恭太郎,吉田香織,櫻井 学
概要 レミマゾラムは短時間作用型ベンゾジアゼピン系薬物であるため,強い健忘作用を有し,調節性がよく,拮抗薬も存在することから安全面においても静脈内鎮静法に適した薬物であると考えられる.そこで,本特定臨床研究では,健康成人男性(各群6名)を対象として,レミマゾラムを0.08 mg/kgで初回単回静脈内投与した後に,0.2(0.2群),0.4(0.4群),0.6(0.6群),0.8(0.8群)mg/kg/hで2時間持続静脈内投与したときの鎮静深度および安全性を評価し,レミマゾラム持続投与による静脈内鎮静法の有用性を検討した.その結果,レミマゾラムの投与開始2分後には全ての群においてMOAA/Sスコアは2に到達し,持続投与中のMOAA/Sスコアは1-3と十分な鎮静深度を示した.しかし,0.2および0.4群では,持続投与中にも関わらず投与開始約60分後からBIS値の漸増やMOAA/Sスコアの上昇が認められ,鎮静深度が不安定になる現象が認められた.以上より,低用量のレミマゾラム持続投与による静脈内鎮静法の適切な処置時間は1時間以内であることが示唆された.また,投与量が増加するにつれて上気道閉塞の割合が増加したが下顎挙上法のみで容易に管理が可能であった.