スワベ タケシ   SUWABE TAKESHI
  諏訪部 武
   所属   朝日大学  歯学部 口腔機能修復学講座 口腔生理学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   准教授
発表年月日 2022/08/24
発表テーマ ビタミンC欠乏ラットにおける酸味溶液に対するリッキング応答と酸味受容体のmRNA発現
会議名 2022年度 日本味と匂学会 第56回大会
主催者 日本味と匂学会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
国名 日本
開催地名 宮城県仙台市
開催期間 2022/08/22~2022/08/24
発表者・共同発表者 安尾敏明、中村文彦、諏訪部武、硲哲崇、高橋慎平
概要 我々はこれまでに,ビタミンC(VC)合成能を持たないODS/shiJ cl-od/ odラットにおいて,vc欠乏時にVC摂取量が増加し,酸に対する鼓索神経応答が低下することを報告してきた。しかし,これらの現象がなぜ起こるのか,その理由はまだ解明されていない。本研究では,これらのラットを用いて酸味溶液に対する10秒間のリック率を測定し,茸状乳頭味細胞における酸味受容体[Otopetrin-1(Otopl), hyperpolariza tion-acti va ted cyclic nucleotidegated channel (Hen) 1, Hcn4, acid-sensing ion channel-2 (Asic2)]のmRNA発現を分析した。
   vc充足条件下(test-1),VC欠乏条件下(test-2), vc回復後(test-3)の3回のリックテストを行った。また,これらのラットをvc欠乏群とvc充足群のいずれかに振り分け,両群の酸味受容体の発現量を解析した。その結果,酸味溶液のリック率は,試験ー2が試験ー1'試験ー3よりも有意に高かった。また,これら酸味受容体のmRNA発現量には,両群間に有意な差はなかった。これらの結果から,vc欠乏は酸味溶液に対するリッキング応答を低下させるが,これは茸状乳頭味細胞に発現する酸味受容体に起因するものではない可能性が示唆された。