シンタニ コウヘイ   SHINTANI KOUHEI
  新谷 耕平
   所属   朝日大学  歯学部 口腔機能修復学講座 歯科理工学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   講師
発表年月日 2026/09/05
発表テーマ ブラジル産グリーンプロポリス抽出液とその成分の歯周病関連細菌への作用の検討
会議名 第68回歯科基礎医学会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催期間 2026/09/05~2026/09/06
発表者・共同発表者 古澤なつき、上野 恭平、新谷 耕平、池野久美子、中村源次郎、大森 俊和、堀田 正人、川木 晴美
概要 プロポリスはミツバチが産生する天然物質であり,古くから民間療法に利用されてきた.ブラジル産グリーンプロポリスは,その起源植物である Alecrim‒do‒campo(Baccharis dracunculifolia)の分布地域であるブラジル南東部ミナスジェライス州を中心に産出され,他地域由来のプロポリスとは異なる特徴的な化学組成と生物活性を有することが知られている.特に主要成分としてArtepillin C(3,5‒diprenyl‒4‒hydroxycinnamic acid)が注目されているが,口腔領域における作用機序については,十分に解明されていない.本研究では,ブラジル産グリーンプロポリスの歯周病予防および治療への応用可能性を検討することを目的として,その抽出液および各種含有成分が歯周病関連細菌に及ぼす影響を解析した.実験には,ブラジル産グリーンプロポリスのエタノール抽出液に加え,Artepillin C,p‒Coumaric acid,Kaempferol,Quercetin,Pinocembrin を使用した.ヒト口腔由来細胞として,ヒト歯肉由来角化上皮細胞(hGK),上皮前駆細胞(hGEP),線維芽細胞(hGF),ヒト歯髄由来幹細胞(hDPSC)を用い,歯周病関連細菌としてPorphyromonas gingivalis(P. gingivalis)( ATCC 33277)を使用した.各培養系に対し,抽出液(1/500‒1/10000(v/v))または各成分試薬(1.530μg/mL)を5段階濃度で添加し,ヒト細胞では生存率の指標として代謝活性およびATP産生量を,細菌培養では培養液のOD値およびATP産生量を測定した.その結果,ヒト由来細胞に対して殆ど生存率低下を示さない濃度条件において,プロポリス抽出液はP. gingivalisの増殖を有意に抑制した.さらに,特に高い抗菌効果を示したArtepillin Cの作用機序を解析するため,P. gingivalisをArtepillin C添加群,プロポリス抽出液添加群,およびコントロール群の3群に分けて培養し,RNAを抽出後,RNA‒seq解析を実施した.その結果,各処理群において発現変動を示す遺伝子群を同定した.