シンタニ コウヘイ   SHINTANI KOUHEI
  新谷 耕平
   所属   朝日大学  歯学部 口腔機能修復学講座 歯科理工学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   講師
発表年月日 2026/08/22
発表テーマ 2025年度歯冠修復学実習におけるカード教材導入の教育的有用性の検討
会議名 第45回日本歯科医学教育学会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催期間 2026/08/21~2026/08/22
発表者・共同発表者 鶴田はねみ、村瀨由起、石榑大嗣、日下部修介、新谷耕平、奥山克史
概要 歯冠修復学実習では、数ヶ月にわたる実習を通じて臨床手順への理解が深まる一方、複数の手順を体系的に整理し直す機会は限られている。本研究では、臨床手順および接着機序をカード化し、学生が処置の流れを自ら構築しながら学ぶアクティブラーニング教材を、2025年度実習終盤に導入し、理解促進、学習意欲の向上、および手順理解の難易度把握にどの程度寄与するかを検証した。

【方法】

対象は2025年度歯冠修復学実習を受講した歯学部3年生144名とした。学生を36グループに分け、①コンポジットレジン修復(CR)、②メタルインレー修復(インレー)、③接着機序の3種類のカードを使用し、正しい臨床手順の順序をグループで協議しながら並べる課題を実施した。各グループについて正解に至るまでの試行回数を記録した。

実習後にはGoogleフォームを使用し、アンケート調査を行った。

【結果および考察】

平均正解回数はCRが1.83回、インレーが2.32回、接着機序が2.14回であり、CRが最も少ない試行回数で正答に至り、インレーが最も多くの試行を要した。これは、インレー特有のステップ構造の複雑さや学生の経験不足が影響した可能性がある。 アンケートでは「理解を深めるうえで役立った」が75.0%、「学習意欲が高まった」が70.1%、「今後も導入してほしい」が57.6%であった。自由記述では、手順が視覚化され知識を整理しやすかった点、グループディスカッションが理解を深めた点が多く挙げられた。一方で、カード枚数の多さ、手順の難易度差、実習時間の不足などが改善点として指摘された。

【結論】

歯冠修復学実習の終盤においてカード教材を用いた手順再構築学習は、既習内容の統合と知識の再整理を促し、学生の理解度および学習意欲の向上に寄与した。本教材は歯冠修復学教育におけるアクティブラーニングの有効な手法として、さらなる応用が期待される。