オオノ ミチヤ
OHNO MICHIYA
大野 道也 所属 朝日大学 歯学部 総合医科学講座 内科学(朝日大学病院) 職種 教授 |
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発表年月日 | 2010/02 |
発表テーマ | 片腎患者におけるデフェラシロクスの使用経験 |
会議名 | 第210回日本内科学会東海地方会 |
学会区分 | 地方学会 |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 名古屋 |
発表者・共同発表者 | 山田梨絵,夏目佳幸,大野道也,山田俊樹 |
概要 | 【症例】74歳、男性。1992年腎細胞癌にて右腎摘出術施行。1999年に同再発にて左第9肋骨・胸壁合併切除術施行、2008年左腎・肺・皮下に再発。2001年他院で骨髄異形成症候群(不応性貧血)と診断、同年当院へ転院。徐々に汎血球減少進行し2002年より濃厚赤血球輸血開始。2008年10月には4単位/月、累積で170単位使用しておりフェリチン3799 ng/mlと鉄過剰状態であった。12月よりデフェラシロクス625mg/日から開始し1250mg/日へ増量。フェリチンは順調に低下し4月には1114ng/mlまで低下したが、Cr 0.95→1.65mg/dlまで悪化したため一旦休薬し1.3mg/dlまで改善。その後フェリチン上昇傾向のため500mg/日で再開。625mg/日へ増量したところ再度Cr 1.6mg/dlへ悪化。500mgへ減量するとCr 1.1mg/dlまで改善、フェリチンは1200?1500ng/ml程度で推移した。【考察】片腎など腎機能低下のある患者でも用量調節によりデフェラシロクスによる除鉄療法の継続が可能と考えられた。輸血後鉄過剰症に対して標準量が投与できない症例においても、予後改善を証明したエビデンスはないものの、継続投与により予後の改善が期待される。 |