カミヤ マサコ   KAMIYA MASAKO
  神谷 真子
   所属   朝日大学  保健医療学部救急救命学科 教養基礎講座
   職種   教授
発表年月日 2024/11/03
発表テーマ プロポリスによる歯髄間葉系細胞の石灰化調節作用
会議名 第66 回歯科基礎医学会学術大会
主催者 歯科基礎医学会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催地名 長崎
開催期間 2024/11/02~2024/11/04
発表者・共同発表者 鶴田 はねみ、ラハマン シィファ、神谷 真子、池野 久美子、中村 源次郎、川木 晴美、二階堂 徹、近藤 信夫
概要 覆髄材の要件として、生体親和性をもち露髄面下の歯髄組織の修復促進のみならず、修復象牙質形成も促進する
ことが望ましい。我々は既に、ブラジル産グリーンプロポリス( BGP) や、中国産プロポリス(CP)が抗CD3 抗
体刺激マウス脾細胞のIFN- γを始めとする炎症性サイトカイン産生を抑制し、IL-2 産生を顕著に促進し、一方、
IL-4 やIL-10 など抑制性サイトカイン産生を高めることを突き止めた。プロポリスが炎症を抑制し組織修復に寄与
し得ることを示している。一方、プロポリスがヒト歯髄間葉系細胞の硬組織誘導能にどのような作用を及ぼすのか
その詳細は検討されていない。我々は、BGP とCP がヒト歯髄由来未分化間葉系細胞(DP-002)の硬組織分化誘
導過程において、どのような影響を及ぼすか検討した。プロポリス存在下、非存在下でDP-002 細胞を15~20 日
間分化培養し、石灰化の状況をアリザリン染色にて定量した。1/64000 希釈より低濃度のBGP 存在下で15 日
間培養すると、コントロールとほぼ同様の石灰化が観察されたが、1/4000~1/32000 に希釈したものでは、石灰
化が有意に抑制された。同様に、20 日間培養すると、1/4000 希釈ではコントロールに比べ石灰化が60% 程度
に抑制されたが、1/8000 希釈以下の濃度ではコントロールと同程度に石灰化が進行し、抑制はみられなかった。
これに対して、CP 存在下では、15 日間培養後に1/256000 希釈以上のすべての希釈濃度において石灰化は顕著
に抑制され、20 日間培養後でも1/32000 希釈以上の高濃度では顕著な石灰化抑制が認められた。以上の結果より、プロポリスの地域差によって、石灰化におよぼす影響が異なり、BGP に比べCP は低濃度においても石灰化を抑
制することが示された。