カミヤ マサコ
KAMIYA MASAKO
神谷 真子 所属 朝日大学 保健医療学部救急救命学科 教養基礎講座 職種 教授 |
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発表年月日 | 2024/11/03 |
発表テーマ | ブラジル産グリーンプロポリスと修飾薬を用いた歯髄 覆髄材製作の可能性について |
会議名 | 第66 回歯科基礎医学会学術大会 |
主催者 | 歯科基礎医学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 長崎 |
開催期間 | 2024/11/02~2024/11/04 |
発表者・共同発表者 | ラハマン シィファ、鶴田 はねみ、神谷 真子、高橋 萌、池野 久美子、中村 源次郎、二階堂 徹、川木 晴美、近藤 信夫 |
概要 | 我々は既に、ブラジル産グリーンプロポリス(BGP)が抗CD3 抗体刺激マウス脾細胞の炎症性サイトカイン産
生を抑制し、抑制性サイトカインを軽度に促進する一方で、IL-2 産生を顕著に促進することを突き止め(Tsuruta H,2022)、BGP が歯髄組織に対して消炎と軟組織修復を促進する可能性を見出している。一方BGP は硬組織形 成細胞の分化を抑制する事が報告されており、その背景として主要成分のartepillin C がPPAR- γを活性化して 硬組織形成細胞への分化を阻害してしまう可能性が推測される。本研究ではPPAR- γのアンタゴニストである GW9662 存在下でBGP が歯髄由来間葉系細胞の分化・石灰化にどのような影響を及ぼすか検討し、さらにこれ ら因子が刺激脾細胞のサイトカイン産生におよぼす影響を併せて検討し、それらを歯髄覆髄材として用いること が可能か検討した。ヒト由来歯髄細胞(DP002)をBGP、GW9662 存在下、非存在下で分化誘導し石灰化を定 量した。一方マウス脾細胞をBGP、GW9662 存在下、非存在下で抗CD3 抗体で刺激し、各種サイトカイン産生 を測定した。DP002 細胞の硬組織形成能はBGP 存在下で促進され、GW9662 共存下でさらに促進された。ま たGW9662 はBGP の活性化脾細胞の炎症関連サイトカイン産生に対する抑制作用を増強し、対照的に低濃度領 域のBGP 存在下においては抑制性サイトカイン産生の促進を増強した。GW9662 は、BGP の歯髄由来間葉系細 胞に対する石灰化誘導能を促進すると共に、刺激脾細胞に対してはサイトカイン産生能を炎症抑制性のTh2 型に 方向づけるBGP の作用を増強することが示唆された。以上の事実からBGP とGW9662 とを組み合わせて覆髄 材に用いれば、歯髄組織の消炎と治癒を促進すると共に、硬組織誘導能を促進し被蓋形成が効果的に高められる 可能性が示された。 |