スワベ タケシ   SUWABE TAKESHI
  諏訪部 武
   所属   朝日大学  歯学部 口腔機能修復学講座 口腔生理学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   准教授
発表年月日 2021/09/27
発表テーマ 迷走神経切断動物における欠乏微量栄養素の選択摂取行動
会議名 第6回食欲・食嗜好の分子・神経基盤研究会
学会区分 研究会・シンポジウム等
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 安尾 敏明、諏訪部 武、中村 文彦、硲 哲崇
概要 近年、味覚センサーは口腔のみならず、脳や腸管にも 存在し、 摂取した食品の情報を脳へ伝えることで、食欲や摂食行動に影響を与え、 エネルギ ー代謝を変化させることから、「口腔-脳-腸連関」の存在が示唆されてい る。
本研究では、ビタミン C(以下、VC)V欠乏時におけるVCの選択摂取行動に迷走神経が関与しているのか どうかを明らかにするために、ODラットを迷走神経切断群と偽似手術群に分け、VC 欠乏前後に 48 時間二瓶選択法を行い、両群の 10mMVC 水溶液と 3mM クエン酸水溶液に対する嗜好率をそれぞれ算出し比較した。その結果、欠乏前と比べ欠乏後、 為似手術群では両水溶液の嗜好率が有意に増加したが、切断群では両水溶液の嗜好 率は有意には増加せず、為似手術群と比べて低い値であった。 以上の結果から、VC欠乏動物における VC の選択摂取行動に迷走神経が一部関わっ ている可能性が考えられたが、切断群のラットも、欠乏後にVC水溶液を摂取し、 欠乏から回復したことから、欠乏した微量栄養素の選択摂取には、味覚神経が重要 な働きをしている可能性が考えられ、今後さらなる研究が必要である。