スワベ タケシ   SUWABE TAKESHI
  諏訪部 武
   所属   朝日大学  歯学部 口腔機能修復学講座 口腔生理学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   准教授
発表年月日 2022/03/18
発表テーマ ラットの膝神経節と三叉神経節におけるACE2、TMPRSS2およびneuropilin-1の発現について
会議名 第99回日本生理学会大会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 諏訪部武、安尾敏明、硲哲崇、中村文彦
概要 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)は、神経細胞に感染して複製する能力を持つ神経向性ウイルスです。 SARS-CoV-2は、SARS-CoV受容体アンジオテンシン変換酵素2(ACE2)に結合して宿主細胞に侵入します。ウイルス膜と宿主細胞膜の融合は、膜貫通セリンプロテアーゼ2(TMPRSS2)によって誘導されます。ニューロピリン-1(NRP1)は、SARS-CoV-2の宿主細胞侵入の補助受容体です。本研究では、SARS-CoV-2がラットの膝神経節および三叉神経節に侵入する可能性を探るため、これらの神経節でACE2、TMPRSS2、およびNRP1遺伝子の発現を調べた。ACE2、TMPRSS2およびNRP1遺伝子の発現が認められたことから、SARS-CoV-2がこれらの神経節の感覚ニューロンに侵入する可能性があること、また、SARS-CoV-2のACE2への結合に関連するACE2のダウンレギュレーションが、感覚ニューロンの活動に影響を与える可能性があることが示唆された