エジリ サダカズ   EJIRI SADAKAZU
  江尻 貞一
   所属   朝日大学  大学 教育職員
   職種   教授
発表年月日 2010/09
発表テーマ オキシドラスOxydoras niger 骨板の微細構造
会議名 第52回歯科基礎医学会総会
単独共同区分 共同
開催地名 日本大学松戸歯学部(タワーホール船堀)
発表者・共同発表者 小萱康徳,佐藤和彦,渡邉竜太,森部絢嗣,久保金弥,江尻貞一
概要 オキシドラスOxydoras nigerは、ナマズ科Oxydoras属の一属一種の魚で成長に伴い体表に骨板が形成されることが知られているが、その組織構造の詳細は不明である。本研究ではこの骨板の組織構造を、光学•電子顕微鏡およびμCTを用いて検索した。【材料と方法】冷温麻酔したオキシドラス(体長75㎝)の体表(側線部および頭部)から骨板を切除し通法に従って固定、Epon包埋した。一部試料はHID染色し硫酸化複合糖質の局在を、また一部試料はμCTで骨板組織の三次元的構築を観察した。【結果】側線部に一致して鉤状の突起を有する大型鱗様構造が並び、その粘膜上皮下の骨板組織には海綿骨様構造が観察された。X線写真像からこの鉤状突起部は他の部位と比較して高度に石灰化していることが示された。骨梁間には脂肪細胞様細胞や線維芽細胞様細胞が認められた。脂肪様細胞の形態は多様で、時に骨表面に接し一部骨基質を細胞内に取り込んでいる像も観察された。また骨基質には膠原線維様の基質線維が綾織り状に配列している領域と線維が密に層板状に配列している領域があり、両者の境界面には不規則な波状を呈する部位も認められた。