ヤスダ ジュンイチ   YASUDA JUNICHI
  安田 順一
   所属   朝日大学  歯学部 口腔病態医療学講座 障害者歯科学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   准教授
発表年月日 2019/11/24
発表テーマ 頭部外傷後の遷延性意識障害者の現状と口腔機能向上-口腔内状況と地域医療機関の連携について-
会議名 日本障害者歯科学会雑誌 (第36回日本障害者歯科学会総会および学術大会)
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(招待・特別)
単独共同区分 単独
発表者・共同発表者 安田順一
概要 交通事故などの頭部外傷によって生じた重度脳損傷による後遺症により,周囲とのコミュニケーションが ほとんど不可能になった状態を遷延性意識障害という.本邦の遷延性意識障害患者は約 55,000 人と推定されているが, 全国的な調査はなされておらず実態はよくわかっていない.
療護センター入院中の頭部外傷後 の遷延性意識障害者の口腔内状況を把握し,地域歯科医療機関を主体とした口腔機能向上の効果の有用性を 調査した(朝日大学歯学部倫理委員会承認番号:28022). 主に中部療護センター(岐阜)に入院している頭部外傷後の遷延性意識障害者の口腔内状況を把握するた め,歯・歯周組織と摂食状況,口腔乾燥,唾液の性状,唾液中の細菌および真菌,開口量について調査し た.入院中の遷延性意識障害患者の口腔ケアは,看護師等の日常業務に組み込まれて実施されており,良好 に保たれている者が多かったが,う蝕歯や口腔乾燥もみられたため,口腔機能向上のため地域の歯科医療機 関との連携した専門的口腔ケアによる口腔機能向上の有用性について考察した.