サワダ トシコ
SAWADA TOSHIKO
澤田 季子 所属 朝日大学 歯学部 口腔機能修復学講座 歯科補綴学(固定性義歯学) 朝日大学 大学院 歯学研究科 職種 講師 |
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発表年月日 | 2023/12/07 |
発表テーマ | ピエゾセラミック噴霧器による味覚提示機構の基礎的検討 |
会議名 | 第43回 日本生体医工学会甲信越支部大会 |
学会区分 | 地方学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 福澤 総太, 神吉 暁, 澤田 季子, 田原祐助 |
概要 | 近年, テレビやスマートフォンなど視覚のディスプレイが普及している一方で, 嗅覚, 味覚といった化学的感覚は受容器や化学物質の種類が多く, 再現手法が確立されていない. 本研究の目標は,任意の味を提示できる味覚ディスプレイの開発である. 味覚センサによって分解した5基本味の味データを使い, 各味質を代表する物質の溶液をヒトの舌に直接噴霧することで味覚の再現を試みる. 本発表では味覚再現技術の基礎的検討として, 下記2点について実施した.
(1) 味溶液の噴霧がヒトに味を提示する手段として妥当か, 甘味と酸味の味溶液の噴霧と滴下の官能差異の検証 (2) 味覚センサによる市販のレモンフレーバー飲料の味分析と, 味再現サンプルの試作 甘味は噴霧と滴下で味覚強度に有意差はなく, 酸味では噴霧の方が強い. 従って, 噴霧装置の味覚提示としての有用性が示された. また, 味覚センサの味分析結果から, キリンレモンの味データと一致するサンプルを5基本味に対応した5つの化学物質から作成できた. 今後は, 噴霧装置を使って再現サンプルの官能試験を行い, 味覚再現技術の確立を目指す. |