サワダ トシコ
SAWADA TOSHIKO
澤田 季子 所属 朝日大学 歯学部 口腔機能修復学講座 歯科補綴学(固定性義歯学) 朝日大学 大学院 歯学研究科 職種 講師 |
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発表年月日 | 2009/06/06 |
発表テーマ | 酸反応性フッ素含有ガラスフィラー(S-PRG)含有義歯用コーティング材の開発 |
会議名 | 日本補綴歯科学会第118回学術大会 |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 上松信助,作誠太郎,澤田季子,東野嘉文,苦瓜明彦,東英幸,山本宏治,都尾元宣 |
概要 | 試作したデンチャーコーティング材(以下DCM)はS-PRGフィラーをそれぞれ40wt%、45wt%、50wt%含有(以下DCM1、DCM2、DCM3と略す)したものを使用した。コントロールとしては、S-PRGフィラーを含有しないデンチャーコーティング材(cont)を用いた。抗プラーク試験において、DCM表面への細菌付着は認められず、割断面SEM所見から表面に特徴的な表面構造物が確認された。またDCM1への細菌付着性は、DCM2、DCM3と比較して低い傾向を示した。RIでラベルしたS.mutansの細菌付着性試験において、DCM1への細菌付着性はDCM2、DCM3に比較して低く、差が認められた。また、SEM観察からもRIを用いた付着試験と同様の結果が得られた。すなわち、DCM1への細菌付着性はDCM2、DCM3に比較して低い傾向にあった。抗菌性試験においては、供試材料間に有意な差は認められなかった。この結果からDCMは抗プラーク性を有する材料であり、鉤歯に隣接する床部に塗布することにより鉤歯のう蝕罹患率を減少させる可能性が示唆された。 |