カサイ タダカツ   KASAI TADAKATSU
  笠井 唯克
   所属   朝日大学  歯学部 口腔病態医療学講座 口腔外科学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   准教授
発表年月日 2005/10/01
発表テーマ 外科的矯正術後のオトガイ神経麻痺に対する臨床的検討
会議名 第48回日本口腔科学会中部地方部会
学会区分 地方学会
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 桑島広太郎,岩島広明,藤本雅子,森靖博,江原雄一,笠井唯克,兼松宣武
概要 顎変形症においては,術後合併症としての下口唇およびオトガイ領域における知覚麻痺は比較的多くの症例において発現し,臨床上無視することはできない. 今回,われわれは当院矯正歯科において顎変形症と診断され,1997年1月1日より2004年3月31日までに当講座において下顎骨切り術を施行した77例(男性34例,女性43例)に対して,自覚症状の有無に基づく評価法を用いて下口唇麻痺に対する検討を行い報告した.手術直後の知覚麻痺出現率は48.1%(37例),術後3ヶ月で20.8%(16例),術後6ヶ月で13.0%(10例),術後1年経過しても回復の見られなかった症例は1.3%(1例)であった.下顎枝における下顎管の位置関係では,SSROにおいて,下顎枝外板と下顎管との距離が近いほど下口唇麻痺の発現率は高くなる傾向にあった,IVROにおいては下顎枝後縁と下顎孔開口部後縁との距離が10mm以下の症例において多く見られる結果となった.