カワノ サトシ   KAWANO SATOSHI
  河野 哲
   所属   朝日大学  歯学部 口腔機能修復学講座 歯科保存学(歯内療法学)
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   教授
発表年月日 2007/11/08
発表テーマ アパタイトーコラーゲン複合体の骨欠損修復材としての応用
会議名 第127回 日本歯科保存学会
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 竹中祥紘,河野 哲,秋田康充,吉田隆一,土井 豊,関根一郎
概要 アパタイトは生体親和性が良く、また優れた骨電導性を有する。一方、アテロコラーゲンは抗原性が少なく生体内で徐々に吸収されるために、バイオマテリアルとして臨床の場で広く用いられている。この複合体の作製行程を撹拌下で行うことで、細部に応用可能な性状を有した。そこで、今回は、複合体の広範な応用への可能性を探るために、乾燥凍結した複合体を用いて、適度な空隙を付与した成形体を作製し、組織液の浸透・吸収性、機械的強さを調べた結果、石灰化度の少ない複合体は、線維性に富み、弾力性も有しているが、石灰化度が進むにつれそれらは減少した。また、石灰化度が少ないものほど成形体内に空隙が多く、吸水性・膨潤性も大きかった。一方、石灰化度が増えるに伴い、圧縮強さも大きくなった。以上より、この成形体は吸水性と膨潤性を有し、湿潤後は柔軟となるため、細胞も浸潤しやすいと推測され、今後の動物実験に期待ができる。