カワキ ハルミ   KAWAKI HARUMI
  川木 晴美
   所属   朝日大学  歯学部 口腔構造機能発育学講座 口腔生化学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   教授
発表年月日 2017/09/17
発表テーマ Surface pre-reacted glass ionomer (S-PRG)フィラー抽出液が3種のヒト由来幹細胞の増殖分化におよぼす影響
会議名 第59回歯科基礎医学会総会学術大会
単独共同区分 共同
開催地名 塩尻
発表者・共同発表者 石榑大嗣,川木晴美,新谷耕平,たつみ,梅村直己,神谷真子,髙山英次,堀田正人,近藤信夫
概要 S-PRGフィラーは様々なイオンを溶出するフィラーとして報告されている。このフィラーから溶出するイオン量の異なるS-PRGフィラー抽出液からなる培地を作製し、3種のヒト幹細胞(ヒト歯髄由来幹細胞(hDPSCs)、ヒト骨髄由来幹細胞(hBMSC)、ヒト脂肪組織由来幹細胞(hASC)を培養して、溶出イオンに対する3種の幹細胞の応答について解析した。その結果、3種のヒト幹細胞のS-PRGフィラー抽出液に対する感受性は異なっており、hDPSCでは250倍に希釈した培地で細胞毒性は示さなかったが、hASCでは250倍および500倍希釈培地で著しい細胞毒性を示し、hBMSCでは250倍希釈培地でわずかに毒性が認められたが500倍希釈培地では細胞毒性は認められなかった。また、500~1000倍希釈培地では細胞増殖が阻害された一方で、ALP活性が上昇した。さらに、骨芽細胞あるいは象牙芽細胞のマーカー遺伝子の発現変化を検討中であるが、細胞種によって感受性が異なることが示唆された。