カワキ ハルミ   KAWAKI HARUMI
  川木 晴美
   所属   朝日大学  歯学部 口腔構造機能発育学講座 口腔生化学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   教授
発表年月日 2017/09/17
発表テーマ オートクレーブ滅菌象牙質骨補填材顆粒に残留する有機成分の解析
会議名 第59回歯科基礎医学会総会学術大会
単独共同区分 共同
開催地名 塩尻
発表者・共同発表者 奥野公巳郎,川木晴美,田中雅士,梅村直己,髙山英次,神谷真子,河野 哲,近藤信夫
概要 象牙質が骨に類似した組織であり、矯正治療の為の便宜的な抜去歯や抜去後の智歯などが活用できることに注目した。また、抜歯後凍結保存された歯を骨補填材として利用することを想定し、操作性への考慮から、象牙質を顆粒状に加工した後にオートクレーブ滅菌を行って応用する方法を考案した。そして、滅菌後の象牙質から溶出したタンパク質を、新鮮象牙質を比較対照にSDS-PAGEにて検討したところ、滅菌象牙質ではタンパク質の溶出量が半減し低分子化がみられたが、新鮮象牙質と同等の泳動パターンがみられた。また、象牙質顆粒浸漬培地から、新鮮象牙質を用いた場合よりも溶出量は減少しているものの、シアル酸が検出され、滅菌象牙質顆粒には新鮮象牙質顆粒と同等のムコ多糖が検出されたことから、これらの多糖類も骨補填材としての作用に寄与していると考えられた。