ハヤシ タカフミ
HAYASHI TAKAFUMI
林 卓史 所属 朝日大学 保健医療学部健康スポーツ科学科 コーチング科学 職種 教授 |
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発表年月日 | 2022/07/27 |
発表テーマ | 野球監督の損失回避傾向に関する研究:大学野球強豪チームの監督を事例として |
会議名 | 第8回 日本スポーツパフォーマンス学会大会 |
主催者 | スポーツパフォーマンス研究 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
国名 | 日本 |
開催期間 | 2022/07/27~2022/07/27 |
発表者・共同発表者 | 林卓史(朝日大学),井上元輝(中京大学),奈良隆章(筑波大学) |
概要 | 【背景】野球では,監督の采配が勝敗に大きく影響すると考えられている一方,監督は定石にとらわれ非合理的な采配を行なうケースも指摘されている(モスコウィッツ・ワーサイム, 2012).【目的】野球監督の采配能力を向上させる一助として,野球監督が非合理的な采配を克復するプロセスを明らかにすることを目的とする.【方法】プロスペクト理論(Kahneman & Tversky, 1979)をフレームワークとし,大学野球強豪チームの監督であるA監督を対象とした事例研究を実施した.研究手続きは,會田(2018)によるコツやカンの実践研究の方法を参考とした.【結果】A監督は,リーグ優勝を果たしたX年のリーグ戦において,リーグ戦中盤に主力投手であるD投手を温存したことが優勝の要因であり,主力投手を温存する采配は,X年以前は実施していなかったと語った.【考察】A監督の采配の変化は,A監督にとっての参照点(Kahneman, 2014)が,一部リーグ残留からリーグ優勝へと変化したことによるものであると考えられた. |