ハヤシ タカフミ
HAYASHI TAKAFUMI
林 卓史 所属 朝日大学 保健医療学部健康スポーツ科学科 コーチング科学 職種 教授 |
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発表年月日 | 2022/12/17 |
発表テーマ | 野球における卓越した指導者の指導に関する事例研究 :メジャーリーグにおいて活躍する2人の選手を育成した 高校野球監督の語りを手がかりに |
会議名 | 日本野球科学研究会第9回大会 |
主催者 | 日本野球科学研究会 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 大阪府 近畿大学東大阪キャンパス |
開催期間 | 2022/12/17~2022/12/18 |
発表者・共同発表者 | 林卓史、井上元輝、奈良隆章 |
概要 | 野球競技では,卓越した指導者のもつ実践知やその形成プロセス,および実際に優れた選手へのコーチング事例について十分に明らかにされていない.そこで本研究では,卓越した指導者の有する実践知とコーチング事例を明示し,指導能力向上に寄与する知見を実践現場に還元することを目的とした.メジャーリーグで活躍する2人の優れた選手を高校時代に指導した1人の卓越した高校野球指導者に対してインタビュー調査を実施し,その語りを質的に分析・解釈し,以下の知見を得た.1) 卓越した指導者は,「際を狙った指導」を実践知として獲得し,2つの対立するコーチング実践を1つの方法で実現していた.2) 卓越した指導者は,優れた選手に対して,練習試合を通じて主体的な取り組みを促す実践知を獲得していた.また,卓越した指導者自身が選手の成長に対して切迫性を有していた.3) 卓越した指導者は,選手が中期的な目標を達成した後にも批判的な内省を行ない,選手の人間的成長と選手自身による長期的な目標設定を重視する指導観を獲得していた. |