ヤスオ トシアキ   YASUO TOSHIAKI
  安尾 敏明
   所属   朝日大学  歯学部 口腔機能修復学講座 口腔生理学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   講師
発表年月日 2023/09/18
発表テーマ 甘味または酸味の二成分混合味溶液を用いたラットの行動実験
会議名 第65回歯科基礎医学会学術大会/シンポジウム
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催期間 2023/09/16~2023/09/18
発表者・共同発表者 髙橋慎平、岩田周介、安尾敏明、諏訪部武、硲哲崇
概要 【目的】片川ら(2016)は、ラットが混合味溶液の含有物を識別できることを報告しているが、この報告は、味質の異なった物質を混合した場合を対象としている。本研究では、同一味質である「甘味+甘味」または「酸味+酸味」の混合味溶液の含有物をラットが識別できるかについて検討した。
【方法】7週齢の雄性Wistar / STラット(n=39)を実験群と対照群に分けて、1日絶水した後、5日間トレーニングとして蒸留水を1日あたり10分間飲水させた。翌日、条件刺激として甘味または酸味溶液を与えた直後に、無条件刺激として0.15M LiClを体重あたり2%量腹腔内投与した。対照群には、LiClの代わりに生理食塩水を用いた。1日の回復日を挟んで、10秒間リックテストを5〜10日間行った。テスト溶液として、0.5Mの甘味溶液(グルコース;G、フルクトース;F、シュクロースなど)を、10mMの酸味溶液(塩酸;H、クエン酸、アスコルビン酸など)を、混合味溶液にはこれらから2成分を混合したものを用いた。
【結果と考察】GまたはFを条件刺激としたとき、実験初日は条件刺激を含有しているかどうかに関わらず呈示した甘味溶液全般を忌避したが、実験を重ねるにつれ、条件刺激含有溶液を選択的に忌避する傾向が見られた。Hを条件刺激としたとき、実験初日は味質に関わらず呈示した味溶液全般を忌避する個体とHの含有の有無に関わらず酸味溶液全般を忌避する個体が見られたが、実験を重ねるにつれ、H含有溶液を選択的に忌避する傾向が見られた。以上の結果は、ラットが同一味質の混合味溶液含有物の識別、あるいは、混合味溶液の味質強度の違いに依存した可能性が考えられる。