シモハタ ケイコ
SHIMOHATA KEIKO
下畑 敬子 所属 朝日大学 歯学部 総合医科学講座 外科学(朝日大学病院) 職種 教授 |
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発表年月日 | 2021/11/20 |
発表テーマ | CGRP受容体拮抗薬(ゲパント)による片頭痛急性期治療の展望―トリプタンとの相違― |
会議名 | 第49回日本頭痛学会学術集会 |
主催者 | 日本頭痛学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) |
単独共同区分 | 共同 |
招待講演 | 招待講演 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 静岡 |
開催期間 | 2021/11/19~2021/11/02 |
発表者・共同発表者 | 下畑敬子、下畑享良 |
概要 | 小分子CGRP受容体拮抗薬であるゲパントは,片頭痛急性期治療および予防療法に適応がある新しい治療薬である.トリプタンとの相違点を3つ挙げることができる.第1にゲパントは血管収縮作用を示さないため,心血管・脳血管障害を有するトリプタン禁忌症例にも使用可能である.トリプタンの副作用で使用できない患者や,non-responderに良い適応と考えられる.第2に,ゲパントを連用しても薬剤の使用過多による頭痛を来さないことである.rimegepantを長期間隔日内服しても,片頭痛発作頻度の増加は認めず,減少することが確認されている.動物実験でも疼痛閾値の低下や三叉神経のCGRP発現増加を認めなかった.第3に忍容性の高いことが挙げられる.トリプタンは15%に倦怠感や頸部痛をきたすが,ゲパントは悪心,めまいなどを1~2%に認めるのみである.以上のように,ゲパントは血管収縮作用を持たない,安全で忍容性の高いトリプタンにかわる新しい治療薬として注目される薬剤であり,本邦での早期認可が待たれる. |