シモハタ ケイコ
SHIMOHATA KEIKO
下畑 敬子 所属 朝日大学 歯学部 総合医科学講座 外科学(朝日大学病院) 職種 教授 |
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発表年月日 | 2021/11/20 |
発表テーマ | 緊張型頭痛と頸原性頭痛の比較 |
会議名 | 第49回日本頭痛学会学術集会 |
主催者 | 日本頭痛学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) |
単独共同区分 | 共同 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 静岡 |
開催期間 | 2021/11/19~2021/11/21 |
発表者・共同発表者 | 下畑敬子、下畑享良 |
概要 | 頸原性頭痛(Cervicogenic headache: CEH)は,1983年,Sjaastadが提唱した頸部疾患を原因とする頭痛,症候群である.ICHD-3では, 二次性頭痛の「頸部疾患による頭痛」のサブフォーム(11.2.1)に分類される,頸椎と頸部軟部組織の疾患による頭痛で,頸部痛を伴う.緊張型頭痛(TTH)との相違点は3つある.第1に頭痛の部位がTTHでは両側性であるのに対し,CEHでは“side-locked pain”,すなわち頸椎病変のある片側に固定されることである.第2にCEHは頸部疾患に伴う症状を認めることである.頸部可動域制限や患側の頸肩腕痛を伴い,頸や頭部の運動,頸部筋の圧迫で頭痛が誘発される.第3に有効な治療が異なる.CEHは神経障害性疼痛の関与があり,実際に演者もプレガバリンの有効性を報告しているが, TTHはガバペンチノイドの適応はない.現在問題となっているのは,頸部筋筋膜痛に関する議論である.頭痛が頸部筋筋膜痛に起因する場合,緊張型頭痛に分類されるが、付録A11.2.5「頸部筋筋膜痛による頭痛」も提唱され,今後の検討が必要である.治療法が異なるため,症候をしっかり捉え,CEHを疑い,正しく診断をすることが求められる. |