シモハタ ケイコ
SHIMOHATA KEIKO
下畑 敬子 所属 朝日大学 歯学部 総合医科学講座 外科学(朝日大学病院) 職種 教授 |
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発表年月日 | 2021/12/05 |
発表テーマ | 「周産期の慢性疼痛」 周産期の頭痛 |
会議名 | 第125回日本産科麻酔学会学術集会 |
主催者 | 日本産科麻酔学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) |
単独共同区分 | 単独 |
招待講演 | 招待講演 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 名古屋 |
開催期間 | 2021/12/04~2021/12/05 |
発表者・共同発表者 | 下畑敬子 |
概要 | 周産期に頭痛はしばしば合併する.妊娠は重篤な二次性頭痛の危険因子であり,頭痛を認めた場合には一次性頭痛と二次性頭痛の鑑別が重要である.まず一次性頭痛としては片頭痛や緊張型頭痛が挙げられる。イタリアの大学病院において,妊婦の43.5%に頭痛を合併し,その内訳は緊張型頭痛は24.3%,前兆のない片頭痛は14%, 前兆のある片頭痛は5.2%であったことが報告されている.一般的に妊娠で一次性頭痛は軽快する傾向がある.片頭痛を合併する妊婦では,片頭痛を合併しない妊婦に比べ,脳卒中リスクが15.8倍に増加するという報告や,妊娠高血圧腎症,虚血性脳卒中のリスクが高いという報告があり,ハイリスクである認識が必要となる、一方,二次性頭痛は,硬膜穿刺後頭痛,妊娠高血圧症腎症,くも膜下出血,頭蓋内出血,脳梗塞,脳静脈洞血栓症,可逆性後頭葉白質脳症,可逆性脳血管攣縮症候群,下垂体卒中など重篤な頭痛がみられる.産褥期において脳神経内科医に診療を依頼された急性頭痛のうち,74%が二次性頭痛であった.妊娠後期に加え産褥期は二次性頭痛に注意が必要で速やかに脳神経内科医・外科医に連携する必要がある. |